【ゲンテンスティック スーパーフィッシュ】パウダーとゲレンデの乗り心地

ゲンテンスティック スーパーフィッシュに乗ってみました。

スーパーフィッシュは見た目の強烈なインパクトがあります。
『芯材に竹を使用している』というのもすごく気になっていました。

結論からいうと、SUPERFISHほどの『浮き感』は初体験でした。
他の板とは全然感覚が違う。

 

バウダーではスピードがなくてもすぐに浮いてくるし、安定感もすごです。
勝手な印象ですが、船に乗っているときの感覚に似ています。

 

 

GENTEM STICK  SUPERFISH

ゲンテンスティック の中でも一番といっていいほど、特徴的な形。SUPER FISH。

長いレングス、極太ノーズ、細いテール。大きくテーパーの入ったシルエットが独特すぎる。

 

GENTEMSTICKのサイトでは、

  •  本格的ディープパウダーマウンテンサーフボード
  •  ディープパウダーでの最大級の浮力と他を圧倒するビッグスプレー

とにかくディプパウダーに向いていることがわかります。

 

Gentemstick スーパーフィッシュの特徴

「Super Fish(スーパーフィッシュ)」 は、パウダースノーに特化したボードの一つですが、その特徴をいくつか挙げます。

Gentemstick Super Fishの特徴

  1. フィッシュテールデザイン: スーパーフィッシュは、名前の通り「魚」を思わせるフィッシュテールが特徴です。この形状は、パウダーでの浮力を高め、深雪の中でもボードが沈みにくく、ディープパウダーでスムーズな滑りが可能です。
  2. ディレクショナルシェイプ: ノーズが長く、テールが短いディレクショナル(前後非対称)シェイプです。とくにスーパーフィッシュはノーズが長くて幅が広く、テールが細い。この差が独特な乗り心地となっています。
  3. 長めの全長と広めのボード幅: テールが長くて幅が広いため、パウダーでの浮力がとんでもなく強化されています。また、テールが細く操作性が良く、この大きさとは思えない取り回しやすさも特徴です。
  4. 自然との調和を追求: Gentemstick全体のフィロソフィーにある「自然と調和する滑り」を実現するため、Super Fishは高い機動力と浮遊感を与えてくれます。

スーパーフィッシュは、パウダーを最大限に楽しみたいライダーにとって理想的なボードです。

 

ショップで聞いた特徴

知人のショップでどんな特徴なのかを聞いてみました。

ショップで聞いた特徴

◎  パウダーに入ってすぐに浮きはじめる!

『浮いたら操作しやすいから、逆に操作性はいい』
(パウダーでは浮いたもん勝ちくらいな感じで言っていました)

◎  テールが細くて操作しやすい!

長いわりにはスムーズにターンできるのかな?と聞いていて思いました。
(そのかわりテールが折れてしまうこともあるそうで、深いターンには気をつける必要がありそう)

テール幅
マンタレイ     :290

マジック      :296
BIG FISH       :304
SUPER FISH  :278
※テールが細い!

◎  有効エッジの長さはそれほどでもない。

レングスの印象よりは長さを気にしすぎることはない。
ピステンのカービングも意外にいける。

 

教えてもらった特徴が、もともとの印象と少し違う部分もありました。
パワーがなくても、想像よりは扱いやすそうです。

パウダーでは浮いた方がストレスが少ないので、大きさはメリットになること、逆に扱いやすいことを教えてもらいました。

 

 

スーパーフィッシュ乗り心地 レビュー

○ディープパウダーでの最大級の浮力
○外観からは想像できない鋭いカービング

サイトではこう書いてありましたが、その体感覚を感じるには相応のスキルがいるのでは?とも思ってしまいますよね。

まったく乗り心地が想像できず、正直乗ってみようとすら思っていなかったSUPER FISH,,。

実際に乗ってみました。

使用環境

  • パウダー: 深雪での浮力を発揮するため、バックカントリーや未圧雪のパウダー向けに最適化されています。
  • ゲレンデ: 見た目とは裏腹にゲレンデでもグルーミングを楽しめます。テールが細く操作性が良いので、想像よりもレスポンスが良いです。

 

【感想】
『安定していて操作も良い!カービングもしやすいし、想像よりも自由に操作できる』

  • 『パウダーでのすごい浮力』
  • 『操作性の良さ』
  • 『常に安定している感覚』

 

パウダーの浮力がすごい

太いノーズを見ると浮力があるんだろうとは思っていましたが、めちゃくちゃ浮きます!!
何もしなくても勝手に浮きます!
ノーズがどんどん浮いてくる、、。

この浮遊する感覚はすごいです。
ノーズとテールの幅に差があり、ノーズが沈みません。傾斜のないところでもガンガン浮いてくるので、遊べる場所、遊び方も変わってきます。

 

やっぱり一番印象的なのは、大きく開けたパウダー斜面で滑ったとき。
ノーズが浮いてくる感覚は、海の上で船が浮いている感覚に近く感じました。
船って沈まないし、舵きりが後ろにある。その感覚もなんとなく似ているような、、。
伝わりにくいでしょうか?

テールが細くて操作性が良いので、大きな浮力と操作性の良さの両立がすごい。

  • スーパーフィッシュはパウダーでの浮力が劇的に高いです。深い雪の中でもまったく沈まず、スムーズで常に安定します。
    パウダーが深くて雪が軽い日でも、重さを感じずに楽に浮かび上がります。
  • 多少荒れたパウダーでも安定感と共に突破していく。この感覚はやばいです。

ゲレンデのターン

意外だったのがゲレンデも楽しいこと。見た目と感覚のギャップをすごく感じました。

クルージングや、ゆったりとした滑走が快適に行えます。

エッジに乗りやすくて安定感があるし、カービングが思いの外スムーズ。
ターンの最後まで気持ちよく安定して弧を描ける感じ。ターン後半でのフィッシュテールの働きにより、ボードが自然に抜けてくれる感覚があり、余分な力を使わずに次のターンに移行できます。

はじめはノーズの太さが少し気になりましたが、スーパーフィッシュにとってのいい位置に乗れると、このボードならではの、すごくリラックスした心地よいターンが楽しめます。

すごく小回りが効くというわけではないですが、レングスからは想像できないくらい自由。
けっこう思いどおりにターンできました。

スピードが出ていない状況でのターンの反応が良く、ゲレンデ全体を自由に滑走できます。

安定性と自由な操作性、両方を感じることができて、奇抜な見た目からは、想像できない乗り心地です。

飛んだりはできません。

 

ゲレンデ脇のパウダー

ドカッと入っていくような感じです。
何があろうとおかまいなしのような安定感で、まったく気にすることなく浮いているので、特別な感覚です。

「ゲレンデ脇をこんな感覚で楽しめるのか、、」と驚くと思います。

壁はこわくて行けません。

 

地形

場所を選びます。

大きなバーンでのパウダーは最高です。傾斜がないパウダーも行けるし、そういった地形では他にはない特別なボード。

タイトなツリーだとかは向かないですし、固く底付きするような場所も心地よくないです。

 

スーパーフィッシュはオールラウンドではない

ディープパウダーに特化した機能を持っているボードであるが故に、オールラウンドではありません。
万能とは言えません。

混んでいるゲレンデには向かない ゴンドラも選ぶ

混んでいるゲレンデではこのボード特有の心地よさを発揮できないと思います。
ボードのレングスがあるので、天井の低いゴンドラでは扱いに気を使うことがあります。

カリカリのバーン 急斜面

適度なスピードであれば十分な安定感が得られ、やわらかい雪質のゲレンデでは快適に滑ることができますが、カリカリのアイスバーンや急な斜面では、乗りこなすのが難しいと思います。
あまり高速域に特化した設計ではありません。

狭いコース ツリーランには向かない

狭いコースやツリーランのように、テクニカルなシーンでは向きません。
行けなくはないかもしれませんが、他にもっと楽しいボードがあります。

壁遊びなども向かないかと思います。

 

 

 

 

 

まとめ

ゲンテンスティック スーパーフィッシュは、とにかくパウダーで浮く板でした。
インパクトがありました。

 

見た目の印象と違うのは操作性の良さ。
(初めて乗った時の比較では、BIG FISHよりも断然乗りやすかったです。友達も同じような感想でした)

長いレングスのわりに操作性が良く、自由な弧を描ける感じ。
そして、ターンはねばりとキレがあります。

安定感があるので板の上でリラックスできて、気持ちさに浸るのもよし!

  • 『パウダーでのすごい浮力』
  • 『操作性の良さ』
  • 『安定してキレていくような感覚』

 

フィールドは選ぶかもしれません。
あまりにも急な斜面や、カリカリの硬い斜面、混雑しているゲレンデには向かないかな…。って思います。
そう考えると乗りやすいけど、オールマイティではないですね。

でも1度体感してみてほしいと思わせてくれるボード!
タイミングによってはSUPER FISH でしか体感できない、最高の瞬間がありそうです。