【長く暮らせる家の間取り】リハビリの経験から実用的な間取りを考えてみた

長く暮らすための家について検討したいと思います。家づくりで間取りを考えるときの参考にしてみてください。

僕は自宅に訪問してリハビリをしていたので、たくさんの暮らしを見てきました。
暮らすのに大変な間取りや作りってあるんですよね。逆に快適な間取りもあります。

 

いろいろな工務店に行ってお話をして、間取りを設計や営業の方と相談して、そこで感じたことがあります。

高齢になったとき、怪我をしたときのことは、僕の方が経験があるかも、、、

リハビリで車椅子の方の暮らしを見たり、階段が大変な人の暮らしを見たり、、。
僕自身も骨折して松葉杖で生活していたこともあったり、、。実経験もあるんですよね、、。

そういったことを踏まえて、『長く暮らせる家の間取り』について考えてみます。

 

 

 

日本の家は長く住めることって大事では?

デザインや、耐震性、家の性能って大事です。
さらに、もうひとつの視点がこれからの家には大事だと思うんですよね。

それは『長く暮らせる家なのか?』

 

どんな人でも長く暮らせる家、実用的な家を考えることって大切だと思うんです。
日本は高齢化社会と言われているし、どんな人でも暮らしやすい間取りの家が多くなったほうがいいのかな?と、、。それも広い意味ではSDGsかもしれないですね。

 

自分自身も「今住んでいる家で長く暮らしたい」って思うかもしれませんよね。

いい性能の家でも僕のように骨折するかもしれないし、、、年もとります。
今だけでなく将来も『この間取りにしてよかった』と思えるように参考にしてください。

【家の性能】長く持つ家なのか?
【長く暮らせる】歳をとっても暮らせる家の間取りなのか?
両方の視点を大切に!!

 

暮らしやすい家のかたちと間取り

はじめに言ってしまうと、長く暮らしやすい家の間取りってすごくシンプルです。

デザインと共にシンプルな暮らしを想像することをおすすめします。

長く住める家のかたち、間取りを考えることは、=イコールではないけど暮らしやすさにもつながります。

暮らしやすさは、家族構成やライフスタイルによっても違いがあるので一概にはいえませんが、今回の記事ではどんな家族にも取り入れてほしいことをピックアップしたつもりです。

動きやすくて実用的で暮らしやすい家にすることに、遊び心をプラスして考えられたらいいですよね。

 

家のつくりと間取りを考える ポイント3つ

家をつくるとき、選ぶときに意識してほしい、大きなポイントを3つ挙げてみたいと思います。

大きなポイントは3つ

①1階だけで過ごせる
②引き戸を多用する
③バリアフリー(段差を少なく)

3つ挙げるとするなら、この3つです。

細かな仕様って後から変えれることもあるのですが、大枠の間取り、つくりって最初の設計で決まってしまいます。

 

 

長く暮らせる間取り7選

さらに具体的に、7つのポイントとしてピックアップしてみます。

1階で完結できる間取り

長く暮らすには、できれば生活が1階だけで完結できるようにするのが快適です。

1階に設けたいものは、

  • リビング以外にも1室
  • ユーティリティー
  • バス
  • トイレ
  • 収納

そう考えると平家はすごくいいです。

将来的なことも見越すなら1階の間取りは2階よりも大事!

1階に機能が多くなってしまうのですが、階段を使わなくても生活できます。
動く範囲も少なくてすみます。特に収納が1階にあると2階に物を運ぶ必要がないので楽です。

注文住宅なら、後からスペースの機能を変更できるようにして、1階だけの生活もつくれるようにするといいかも、、。小さくてもいいので、、。

 

引き戸を多用する

扉は引き戸にすること!
引き戸は開け閉めのときに楽なんです。
これはすごく大事!毎日の動き方が変わります。

最低でも1階のトイレは絶対に引き戸押しです!

 

開戸だと、引くときに半身をかわす必要があって、ひとつ余分な動きが必要になります。(僕は骨折をしたときこれが面倒でした)
高齢になると、後ろにかわすときに転倒することもあるんですよね。

引き戸は開けっぱなしにもできるので、空間を開放的にしたり移動しやすくなるという機能的なメリットもあります。

 

安心と快適さのためにはできれば引き戸をおすすめしますが、音漏れなどは開戸のほうがしにくいので使い分けもうまくできるといいかも。

安心と快適さ → 引き戸
音漏れやプライベートな空間の仕切り → 開き戸
注文住宅なら、後からアウトレール引き戸に変更できるように準備しておくのもいいよ。

 

段差はすべてなくす(バリアフリー)

段差があって動きやすいことは、実生活の中ではありません。
段差はないほうがいい!

引き戸のレールもないほうがいいし、絨毯の高さすらなくしたほうが安全で快適です。

ルンバなどのロボット掃除機も使えるし、ランドリーカートなども使えるようになります。

 

実生活の結論として、バリアフリーはやっぱり動きやすいし生活しやすい!

いろいろなお家にうかがった結果、段差がないほうが実用的だとわかりました。
歩き方も良くなるし、ストレスも少なくていいです。

でも、、、デザイン的に、スキップフロアの視界の抜け感も魅力的だったり、土間だとか作りたいですもんね。。

あえて段差を設ける場合は、スペースを広くしたり、それほど高さがなくてシンプルな形にするほうがいいかな?って思います。

極力シンプルにすることをオススメしたいです。

そして、壁をうまく使うこと。
フラッとしたときや足腰が疲れているとき、支えになります!
壁は後から手すりをつけることもできますしね。

トイレの間取り

トイレの間取りは、便器と扉の向きが実は大事!
扉の位置は便器に向かって90度のほうがいいです。回転するのが少なくていいので、シンプルな動きになります。

これは歳をとったときにすごく差が出るので、優先ポイントにしてもいいくらいです。

 

玄関を広く

玄関は靴の脱ぎ履きをします。そんなことをするのは玄関だけ。

座れるスペースを作れたり、何かつかまれるようなものも考えたい場所です。

年をとったとき、子供がいたり、人が多いとき、荷物が多くなったときなど、いろんなシュチュエーションを考えても、ある程度のスペースがあると便利だと感じます。

広すぎなくてもいいけど、土間スペースを兼ねるとか、アイデアもありますよね。
かまちはあまり高くしないこともおすすめ。

キッチンのかたち

対面キッチンが多くなっていると思うのですが、壁付けI型キッチンも意外におすすめです。
ダイニングやリビングに背を向ける形で、壁に設置するキッチンにもメリットがあります。

移動が楽!

キッチンの後ろにすぐに食卓テーブルがあるお家では、できたものをすぐにテーブルに出せるし、調理スペースとして使うこともできて意外に便利なんですよね。

スペースもコンパクトでいいし、キッチン以外の用途としても空間を利用できます。

キッチンが丸見えになるという問題もありますよね、、。
そこは見せてもいい道具にしたり、収納で工夫することができたら、動き自体は楽です。

*キッチンの横に食卓テーブルがあるペニンシュラ形も利便性が良さそう。この場合は、横移動になります。

*対面キッチンなら少し広めのスペースにしてもいいかもしれません。

 

動線

動線はシンプルにするほうが楽で暮らしも快適になります。
回遊動線もいいかもしれないし、壁や仕切りはあまり多くない方が利便性があります。

引き戸との組み合わせも有効です。開けっぱなしにもできるから。

あまりにも入り組んだ動線だとぐるぐるして、いろんな動きが複雑になってきます。

リビング、寝室、トイレは最低限のスペースになります。
そこにキッチン、収納、浴室を組み合わせて。(これも最低限に近いけど、、)

 

まとめ

それでは、ポイントをまとめてみます。

  1. 1階で完結できる間取り
  2. 引き戸にすること+その前の空間は広めにする
  3. 段差をなくす(バリアフリーのすすめ)
  4. トイレの間取り(戸の向き)
  5. 玄関は広く(土間も兼ねれる)
  6. キッチンのかたち(壁つけI型は意外におすすめ)
  7. 動線

 

結果的に並べてみるとやっぱりシンプルな家の間取りになりそうです。

今回は『長く暮らせる間取り』について考えてみました。
これは経験しないとわからないこともあるかと思って、、。

気づきにくいですけど、環境でけっこう暮らしやすさは変わるものです。

 

毎日生活する場所なので暮らしやすさって大事!さらにうまく遊び心やデザインをプラスできたらいいですよね。
長く快適な生活が続きますように!